2025-06-13 18:15 の謎
謎解き問題:消えた宝飾店の宝石
物語
あなたは街で評判の名探偵。ある日、街一番の宝飾店「ジュエル・パレス」から緊急の依頼が入った。「店の奥にある展示室から、目玉商品である『太陽の涙』という名の巨大なダイヤモンドが忽然と姿を消した」というのだ。
現場に急行すると、店主は青ざめた顔で事態を説明した。
「今朝、開店準備のために展示室に入ったところ、ショーケースが空っぽになっていたのです。ショーケースは鍵がかかっており、こじ開けられた形跡はありません。鍵は私と、警備主任の2人が持っています。」
あなたは展示室をくまなく調べた。
- 部屋の状況:
- 展示室の扉は内側から鍵がかかっていた。
- 窓は全て閉まっており、施錠されていた。
- 部屋に通じる隠し通路や、換気口なども存在しない。
- ショーケースの鍵は無傷で、鍵穴にも異常は見られない。
- ショーケースの中には、宝石を固定するためのクッション材があるだけで、他には何も残っていない。
- 部屋の出入り口は一つだけで、店内に繋がっている。
- 容疑者:
- 店主: ジュエル・パレスのオーナー。宝石の価値を熟知しており、経営難という噂もある。
- 警備主任: 長年ジュエル・パレスの警備を担当。最近、ギャンブルで多額の借金を抱えているという情報がある。
- 清掃員: 毎朝開店前に店内の清掃を行う。宝石には興味がないと証言している。
- その他:
- 前日の閉店後から今朝の開店までの間に、警報装置が作動した記録はない。
- 監視カメラは設置されていない。
問題
密室状態の展示室から、一体どのようにしてダイヤモンドは盗まれたのだろうか?最も可能性の高い犯人と、そのトリックを推理してください。
解答
解答
犯人: 警備主任
トリック:
- 鍵の複製: 警備主任は、以前からショーケースの鍵の複製を作っていた。
- 深夜の侵入: 深夜、警備主任は複製した鍵を使って展示室に侵入し、「太陽の涙」を盗み出した。
- 鍵の偽装: 盗んだ後、警備主任はショーケースの鍵を注意深く元に戻した。鍵穴に細工をして、鍵をかけた状態で、鍵穴に接着剤を微量に注入し、鍵穴に鍵が残った状態を再現した。
- 密室の完成: 展示室の扉を内側から施錠し、部屋から出た。
理由:
- 借金: 警備主任がギャンブルで多額の借金を抱えているという情報は、犯行動機として十分である。
- 鍵の複製: 警備主任は職務上、鍵に触れる機会が多く、複製を作ることは容易だったと考えられる。
- 警報装置: 警報装置が作動しなかったのは、正規の鍵を使って侵入したためと考えられる。
- 密室のトリック: 鍵穴に微量の接着剤を使用することで、鍵をかけた状態に見せかけ、密室を偽装した。
- 店主と清掃員のアリバイ: 店主は経営難という噂はあるが、宝石を盗むリスクを冒す可能性は低い。清掃員は宝石に興味がないと証言しており、犯行の動機に乏しい。
補足:
鍵穴に微量の接着剤を使用するトリックは、注意深く観察しなければ見抜くことができない。警備主任は長年ジュエル・パレスの警備を担当しており、店の内部事情に詳しいため、このような巧妙なトリックを実行できたと考えられる。