2025-06-11 11:10 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語:
古都オウギシマにそびえ立つオウギ城。この城には、代々王家に受け継がれてきた「太陽の王冠」という宝物がありました。太陽の光を浴びると七色に輝く美しい王冠は、国の象徴として大切にされていました。
しかし、ある朝、王冠が消えてしまったのです!
王様は名探偵であるあなたに、王冠の捜索を依頼しました。
城にいたのは、以下の4人。
- 騎士団長: 真面目で忠誠心が厚い。昨夜は城の見回りをしていた。
- 王妃: 美しく聡明。昨夜は自室で読書をしていたという。
- 宮廷道化師: お調子者で、いつも周囲を笑わせている。昨夜は宴会場の片付けをしていた。
- 庭師: 植物を愛する穏やかな老人。昨夜は温室で珍しい花の世話をしていた。
聞き込みの結果、以下の証言が得られました。
- 騎士団長:「私が最後に王冠を見たのは、昨日の夕食前です。王冠はいつも通り、宝物庫に保管されていました。」
- 王妃:「昨夜、私は一度も自室から出ていません。騎士団長とは廊下ですれ違っただけです。」
- 宮廷道化師:「宴会場の片付けが終わった後、少しだけ庭を散歩しました。温室の前を通った時、庭師さんが何かを探しているようでした。」
- 庭師:「昨夜は新種のバラの手入れに夢中で、夜遅くまで温室にいました。道化師さんが庭を歩いているのを見かけましたが、特に話はしていません。」
さらに、王冠が保管されていた宝物庫の扉は、完璧なセキュリティシステムで守られており、内部からの操作でしか開けられないことが判明しました。しかし、不思議なことに、セキュリティシステムには一切の異常が記録されていませんでした。
問題:
上記の証言と状況から、太陽の王冠を盗んだのは誰でしょうか? そして、どのようにして盗んだのでしょうか?
解答
犯人:庭師
トリック:
- 内部からの犯行: 宝物庫の扉が内部からしか開けられないという点が重要です。つまり、犯人は一度宝物庫に入り、内部から扉を開けて王冠を盗み、再び宝物庫に入って扉を閉めたと考えられます。
- 庭師の証言の矛盾: 庭師は「昨夜は新種のバラの手入れに夢中で、夜遅くまで温室にいました。道化師さんが庭を歩いているのを見かけましたが、特に話はしていません。」と言っています。しかし、道化師は「温室の前を通った時、庭師さんが何かを探しているようでした。」と証言しています。
- この「何かを探している」という点が鍵となります。庭師は温室から宝物庫に繋がる秘密の抜け道を探していたのでしょう。
- 抜け道の存在: 城の古い設計図を調べたところ、温室の地下から宝物庫の裏に通じる秘密の抜け道が存在することが判明しました。この抜け道は長年使われておらず、ほとんど忘れ去られていました。
- 庭師の知識: 庭師は植物の手入れだけでなく、城の歴史や構造にも詳しかったため、抜け道の存在を知っていたと考えられます。彼は抜け道を使って宝物庫に侵入し、王冠を盗み、再び抜け道を通って温室に戻ったのです。
まとめ:
庭師は、温室から宝物庫に繋がる秘密の抜け道を使って王冠を盗みました。道化師の証言にある「何かを探している」という点が、彼の犯行を裏付ける重要な証拠となりました。