2025-06-11 10:12 の謎
謎解き問題:消えた絵筆の謎
プロローグ:
ここは、緑豊かな森に囲まれた小さな村、絵筆村。その名の通り、村人たちは代々絵を描くことを生業としています。村の中心にある美術館では、毎年恒例の絵画コンクールが開かれる予定でした。しかし、コンクールを目前に控えたある日、村で一番の腕を持つ老画家、ミスター・パレットの愛用の絵筆が忽然と姿を消してしまったのです。
事件発生:
ミスター・パレットは、コンクールに出品する予定の絵を描き終え、いつものようにアトリエの机に絵筆を置きました。昼食後、再びアトリエに戻ると、そこにあるはずの絵筆が見当たらない。アトリエには鍵がかかっており、窓も閉まっていました。
容疑者:
- 若い才能、マリー: 最近、絵の才能を開花させ、コンクールでの入賞を狙っている。ミスター・パレットの才能に嫉妬しているという噂も。
- 腕利きの彫刻家、ジョージ: 絵画コンクールよりも彫刻の方が芸術として優れていると常々主張しており、絵画コンクールを良く思っていない。
- 村の雑貨屋の店主、アン: ミスター・パレットの絵筆を以前から欲しがっており、高額な値段を提示して譲ってくれるように頼んでいたが、断られていた。
手がかり:
- アトリエのドアと窓は内側から施錠されていた。
- アトリエの床には、絵の具のついた足跡がいくつか残っていた。
- マリーは、事件当日の午前中は村の図書館にいたと証言している。図書館の司書もそれを証言している。
- ジョージは、事件当日の午前中は自分の工房で作品を制作していたと証言している。
- アンは、事件当日の午前中は店番をしていたと証言している。
- アトリエの机の上には、ミスター・パレットが使っていた絵の具が散乱していた。
- ジョージの工房には、絵の具が少量落ちていた。その絵の具は、ミスター・パレットが使っていたものと同じ種類だった。
- アンの店の裏には、絵筆が隠されていた。しかし、それはミスター・パレットのものではなく、別の絵筆だった。
問題:
絵筆を盗んだのは誰でしょうか? 論理的に推理してください。
解答
犯人はジョージです。
理由:
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密室状況の打破: アトリエが密室であったとしても、ジョージは彫刻家であり、美術作品を制作する上で絵の具に触れる機会があったと考えられます。彼の工房にミスター・パレットと同じ種類の絵の具が落ちていたことが、その証拠となります。
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アンのアリバイと証拠の偽装: アンが店の裏に絵筆を隠していたという事実は、彼女が事件に関与している可能性を示唆しますが、その絵筆がミスター・パレットのものではないことから、彼女は犯人を庇っているか、あるいは事件を混乱させるために偽の証拠を置いたと考えられます。アンは犯行を直接行ったわけではないと考えられます。
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マリーのアリバイ: マリーは図書館にいたという確かなアリバイがあり、犯行は不可能だと考えられます。
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ジョージの動機: ジョージは絵画コンクールを良く思っておらず、ミスター・パレットの絵筆を盗むことでコンクールを妨害しようとしたと考えられます。