2025-06-09 11:10 の謎
謎解き問題:消えた王冠の宝石
物語:
古都アリアドネの博物館で、王家に代々伝わる王冠の展示が行われていた。しかし、厳重な警備をかいくぐり、王冠から最も美しいとされる「暁の星」という宝石が盗まれてしまった!
アリアドネ警察のベテラン刑事、マルローは捜査を開始。博物館に残されたのは、以下の4つの証言だけだった。
- 警備員A:「午後3時から4時の間に、展示室の前を巡回していました。怪しい人物は見かけませんでした。」
- 学芸員B:「午後3時半頃、展示室の鍵の点検をしました。その時は王冠に異常はありませんでした。」
- 清掃員C:「午後4時過ぎに展示室の掃除をしました。王冠がなくなっていることに気づいたのは私です。」
- 観光客D:「午後3時頃に展示室に入り、王冠を見ました。写真も撮りましたが、宝石はちゃんとありました。」
マルロー刑事は、4人の証言と、以下の事実から犯人を特定しようとしている。
- 「暁の星」は、特殊な接着剤で王冠に取り付けられていた。この接着剤は、急激な温度変化に弱く、ドライヤーのような熱風を当てると剥がれやすい。
- 博物館内には、展示室以外にドライヤーを使用できる場所はない。
- 犯行が可能だった時間はごくわずかである。
問題:
以上の情報から、最も犯人である可能性が高い人物は誰だろうか? 理由とともに答えなさい。
解答
犯人:学芸員B
理由:
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時間的制約: 宝石が盗まれたのは、学芸員Bが鍵の点検をした午後3時半から、清掃員Cが王冠の紛失に気づいた午後4時過ぎの間。非常に短い時間である。
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ドライヤーの必要性: 「暁の星」は接着剤で固定されており、剥がすにはドライヤーが必要となる。博物館内でドライヤーを使えるのは展示室のみ。
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内部犯行の可能性: 警備員Aが午後3時から4時の間に巡回していたこと、観光客Dが午後3時頃に宝石を確認していることから、外部の人間が侵入してドライヤーを使用し、宝石を盗むのは非常に困難。
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学芸員Bの優位性: 学芸員Bは鍵の点検という名目で展示室に立ち入り、ドライヤーを持ち込む機会があった。また、鍵の管理権限を持つため、犯行後も不自然さを感じさせずに展示室へのアクセスが可能。
以上の理由から、学芸員Bが最も犯人である可能性が高いと考えられる。他の証言者は、時間的制約やドライヤーの準備、内部へのアクセスなどで明確なアリバイまたは困難な状況が存在する。