2025-06-08 14:09 の謎
毎日謎解き:消えた王冠
【プロローグ】
古の王国、エルドラド。その王家に代々伝わる「太陽の王冠」は、国の象徴であり、平和の証でした。しかし、今朝、王冠が保管されていた厳重な宝物庫から、忽然と姿を消してしまったのです!
王室警備隊長のあなたが呼ばれ、捜査を開始することになりました。容疑者は、王家に恨みを持つ者、王冠の価値を知る者など、限られた人物たち。あなたは、現場に残された手がかりと、容疑者たちの証言から、真犯人を突き止めなければなりません。
【手がかり】
- 宝物庫の状況:
- 扉は厳重に施錠されたまま。ピッキングや破壊の跡は見当たらない。
- 内部には、赤いバラの花びらが一枚落ちていた。
- 警報装置は作動していなかった。
- 容疑者とその証言:
- アーサー王: (国王)「王冠は私にとっても大切なものだ。盗む理由などない。」
- ベアトリス王女: (国王の妹)「私は昨日、一日中庭でバラの手入れをしていたわ。」
- セドリック宰相: (国王の側近)「昨夜は遅くまで執務室で仕事をしておりました。」
- デニス庭師: (王女に仕える庭師)「昨日は一日中、庭のバラの手入れをしておりました。王女様もお手伝いされていました。」
- 追加情報:
- 王冠は、特殊な金属でできており、重さも形も独特であるため、容易に持ち運びや隠蔽はできない。
- 赤いバラは、ベアトリス王女が最も愛する花である。
- 警報装置は、内部からの操作で停止させることが可能。ただし、王族しかその操作方法を知らない。
【問題】
以上の手がかりと証言から、太陽の王冠を盗んだ真犯人を特定してください。そして、どのようにして王冠を盗み出したのか、犯行の手口を論理的に説明してください。
解答
犯人:ベアトリス王女
犯行の手口:
- 警報の停止: ベアトリス王女は王族であるため、警報装置の停止方法を知っていた。犯行前に警報を停止させた。
- 扉の開閉: 扉にピッキングや破壊の跡がないことから、王女は鍵を使って宝物庫に入ったと考えられる。
- バラの花びら: 庭でバラの手入れをしていたというアリバイは、同時にバラの花びらを宝物庫に持ち込むことを可能にした。これは、彼女が現場にいた証拠を意図的に残したミスリードである。
- 内部犯行の容易さ: 王女は王族の一員として、宝物庫に近づくことへの疑念を抱かれにくかった。また、王冠の形状や重さを知っていたため、持ち運びや隠蔽の計画も立てやすかった。
- 動機: 明確な動機は示されていないものの、物語の導入として、王位継承争いや、個人的な恨みなど、様々な可能性が考えられる余地を残している。
- 手口の詳細: 犯行当日、庭の手入れ中に、バラの花びらを一枚隠し持った状態で宝物庫へ向かい、鍵を使って内部に侵入。警報が停止していることを確認し、王冠を盗み出した。その後、扉を施錠し、赤いバラの花びらを一枚落として、犯行現場を偽装した。
理由:
- 警報装置を停止できるのは王族のみである。
- 赤いバラの花びらは、ベアトリス王女が手入れしていたバラのものである。
- アーサー王は王冠を盗む動機がない。
- セドリック宰相とデニス庭師は警報を停止できない。
したがって、最も可能性が高い犯人はベアトリス王女である。