2025-06-07 07:10 の謎
毎日謎解き:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語:
名探偵であるあなたは、ある日、王室から緊急の依頼を受けました。明日の晩餐会で披露される予定だった王冠が、厳重に保管されていたはずの王室の宝物庫から消えてしまったというのです。
晩餐会には、以下の5人が招待されています。
- アリス王女: 明るく社交的な王女。最近、芸術に興味を持ち始めた。
- ボブ公爵: 王室の遠縁にあたる、冷静沈着な公爵。歴史と伝統を重んじる。
- キャロル伯爵夫人: ファッションデザイナーとして有名な伯爵夫人。華やかで流行に敏感。
- デイビッド教授: 王室御用達の学者。古代文明の研究者で、多くの知識を持つ。
- エミリー夫人: ボブ公爵の妹で、慈善活動に熱心な夫人。心優しい性格で知られる。
あなたは、宝物庫の調査と、招待客への聞き込みを開始しました。
手がかり:
- 宝物庫は厳重に施錠されており、こじ開けられた形跡はありませんでした。鍵を持っているのは王と、王室警備隊長のみです。
- 晩餐会の招待客は全員、それぞれ違う理由で王冠を必要としていました。
- アリス王女:「新しい芸術作品のインスピレーションにしたかった」
- ボブ公爵:「王室の伝統を守るために、その価値を再確認したかった」
- キャロル伯爵夫人:「晩餐会で王冠をモチーフにしたドレスを発表したかった」
- デイビッド教授:「古代文明の王冠との類似点を研究したかった」
- エミリー夫人:「慈善オークションに出品し、資金を集めたかった」
- 聞き込みの結果、以下の証言が得られました。
- アリス王女:「晩餐会の準備で忙しく、一日中自分の部屋にいた」
- ボブ公爵:「書斎で歴史書を読んでいた。誰も部屋には入れていない」
- キャロル伯爵夫人:「デザインの最終調整で、アリス王女の部屋に相談に行っていた」
- デイビッド教授:「図書館で古代文明に関する研究をしていた」
- エミリー夫人:「庭園でバラの手入れをしていた」
- 監視カメラの記録を確認したところ、キャロル伯爵夫人がアリス王女の部屋に30分ほど滞在していたことがわかりました。しかし、それ以外の時間帯は、全員が証言通りの場所にいたことが確認できました。
- アリス王女の部屋からは、微量の宝石の粉末が見つかりました。
問題:
上記の情報を元に、王冠を盗んだ犯人を特定してください。
解答
犯人:キャロル伯爵夫人
理由:
- 密室のトリック: 宝物庫が厳重に施錠されており、こじ開けられた形跡がないことから、犯人は鍵を持っている人物か、鍵を使わずに侵入できる人物である必要があります。王と王室警備隊長は容疑者から除外します。
- アリバイの矛盾: 招待客の中で、唯一アリバイが曖昧なのはキャロル伯爵夫人です。彼女はアリス王女の部屋に30分滞在していましたが、その間に王女の部屋から宝石の粉末が見つかっています。
- 動機: キャロル伯爵夫人は「晩餐会で王冠をモチーフにしたドレスを発表したかった」という動機を持っており、王冠を盗むことで、他のデザイナーに先駆けて注目を集めることができます。
- 宝石の粉末: アリス王女の部屋から発見された宝石の粉末は、キャロル伯爵夫人が王冠を盗み、ドレスのデザインのために宝石の一部を削り取った際に生じたものと考えられます。アリス王女の「新しい芸術作品のインスピレーションにしたかった」という動機は、宝石を削るという行為に繋がらないため、消去法でもキャロル伯爵夫人が犯人だと考えられます。
これらの情報から、キャロル伯爵夫人が王冠を盗み、アリス王女の部屋で宝石の一部を削り取った可能性が最も高いと結論付けられます。