2025-06-05 23:13 の謎
謎解き問題:消えた王冠と秘密の晩餐会
プロローグ
古都アリアドネにある王立博物館で、国の象徴である「太陽王の王冠」が盗まれてしまった!事件当夜、博物館では年に一度の晩餐会が開かれており、王族、貴族、著名な学者など、限られた人々だけが出席していた。
警備は厳重で、外部からの侵入は不可能に近い。つまり、犯人は晩餐会の出席者の中にいる可能性が高い。
晩餐会の参加者は以下の5名。それぞれの人物にはアリバイと、隠された秘密があるようだ。
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エレオノーラ王女:次期女王候補。王冠に並々ならぬ執着があり、常にその美しさを語っていた。晩餐会では、他の王族と談笑していたと証言している。しかし、彼女の侍女は、王女が晩餐会の途中で一度、部屋を離れたのを目撃したと証言している。
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アルフレッド公爵:王室の財政を管理する公爵。最近、ギャンブルで多額の借金を抱えているという噂がある。彼は晩餐会中、ずっとワインセラーにいたと主張している。しかし、ワインセラーの記録には、彼の入室記録は残っていない。
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ベアトリス伯爵夫人:美貌と知性を兼ね備えた伯爵夫人。考古学に詳しく、王冠に施された古代文字の解読を長年行っている。晩餐会では、学者たちと古代文字について熱心に議論していたと証言している。しかし、彼女の私室からは、王冠の設計図の一部が見つかった。
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セオドア教授:著名な歴史学者。王冠の歴史に関する研究書を執筆中で、王室からの信頼も厚い。晩餐会では、終始一人で書斎に籠っていたと主張している。しかし、書斎からは、王冠を模した精巧なレプリカが見つかった。
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イザベラ夫人:新興財閥の若き未亡人。社交界の華として知られ、夜会で多くの人々と親交を深めている。晩餐会では、様々な人々と談笑していたと証言している。しかし、彼女のハンドバッグから、王冠の宝石の一つが見つかった。
事件当日
- 博物館には監視カメラが設置されているが、晩餐会の間、なぜかメインホールと王冠の展示室のカメラが故障していた。
- 晩餐会のメニューは、王室御用達の料理人が腕を振るった豪華なものだったが、参加者全員が同じ料理を食べたわけではない。
- 王冠が展示されていたケースは、特殊な鍵でロックされていたが、その鍵は王室の特定の人物しか持っていない。
問題
- 上記の証言と状況証拠から、最も可能性の高い犯人を特定してください。
- 犯行の手口と動機を説明してください。
- 王冠はどこに隠されていると考えられるでしょうか?
解答
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最も可能性の高い犯人:アルフレッド公爵
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犯行の手口と動機:
- 動機: アルフレッド公爵はギャンブルによる多額の借金を抱えており、経済的に困窮していた。王冠を盗み、売却することで借金を返済しようとしたと考えられる。
- 手口: 公爵は「ワインセラーにいた」とアリバイを主張しているが、入室記録がないため、嘘をついている可能性が高い。彼は、晩餐会の騒ぎに乗じて、監視カメラが故障している間に王冠の展示室に侵入し、王冠を盗んだと考えられる。王室の財政を管理していたため、王冠が展示されていたケースの鍵を入手する機会があった可能性が高い。
- 王冠の宝石の一つがイザベラ夫人のハンドバッグから発見されたことから、公爵は共犯者であるイザベラ夫人を使い、盗んだ王冠を分割して隠匿しようとしたと考えられる。イザベラ夫人は社交界で多くの人脈を持っているため、盗品を売却するのに適任だった。
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王冠の隠し場所:
- 王冠は、イザベラ夫人の財閥が所有する秘密の場所に隠されている可能性が高い。または、分割された宝石は個別に隠匿され、王冠の金属部分は溶解されて別のものに作り替えられている可能性もある。
論理的根拠:
- アルフレッド公爵は、アリバイが曖昧であり、動機も明確であるため、最も疑わしい人物である。
- 他の容疑者は、アリバイがあったり、動機が弱かったりする。
- イザベラ夫人のハンドバッグから王冠の宝石が見つかったことは、公爵と夫人が共謀していたことを示唆している。
- 監視カメラが故障していたことは、犯人が事前に計画を立てていたことを示唆している。
- 王冠の鍵を入手できる立場にあったこと、晩餐会の参加者であったことから、公爵は犯行を実行する機会と能力があった。