2025-06-05 05:12 の謎

毎日謎解き：消えた絵画の謎

物語

名探偵であるあなたは、ある日、大富豪のミスター・スミスから奇妙な依頼を受けました。彼の屋敷に飾ってあった、何世紀も前の貴重な絵画が、忽然と姿を消してしまったというのです。

屋敷には厳重な警備が敷かれており、外部からの侵入の痕跡は一切ありません。しかし、スミス氏が言うには、確かに絵画は消えたのです。

絵画が飾られていた部屋にあなたが入ると、そこには奇妙な状況が広がっていました。

部屋のドアは内側から鍵がかかっていました。
窓は全て閉まっており、割れたり、開けられた形跡はありません。
部屋には絵画が飾られていた場所だけが空いており、他に何も変わった様子はありません。
部屋には、スミス氏、メイドのマリー、執事のジョン、庭師のピーターの４人が出入りする事が可能です。
事件当日、４人はそれぞれ証言をしました。
- スミス氏：「絵画を見たのは今日の朝食後だ。その後、私は書斎にこもって仕事をしており、部屋には誰も入れていない。」
- マリー：「午前中はずっと掃除をしていました。絵画の部屋は、今日はまだ掃除していません。」
- ジョン：「私は一日中、スミス様のお世話をしていました。絵画の部屋には近づいていません。」
- ピーター：「庭の手入れをしていました。お昼頃に一度だけ、スミス様がお茶を飲みに庭にいらっしゃいました。」

あなたは４人の証言と部屋の状況から、絵画がどのようにして消えたのか、推理しなければなりません。

問題

最も可能性の高い犯人は誰でしょうか？そして、どのようにして絵画を持ち出したのでしょうか？

犯人: スミス氏

絵画の持ち出し方:

スミス氏が犯人である可能性が最も高い理由は、以下の通りです。

アリバイの穴: スミス氏は「朝食後に絵画を見て、その後は書斎にこもっていた」と証言していますが、ピーターの証言によれば、昼頃に庭でお茶を飲んでいたことがわかります。この時間を利用して、絵画を運び出すことが可能です。
密室のトリック: 部屋が密室状態であったことは、外部犯行の可能性を排除します。内部の人物、つまりスミス氏自身が鍵をかけ、窓を閉めることで、密室を作り出すことができます。
動機の可能性: 大富豪であるスミス氏が、経済的な理由から絵画を盗むとは考えにくいかもしれません。しかし、例えば、保険金詐欺を企んでいる、あるいは、絵画を秘密裏に売却して他の事業の資金にしたい、などの動機も考えられます。
メイドと執事のアリバイ: マリーは「絵画の部屋は掃除していない」と証言しており、ジョンは「スミス氏の世話をしていた」と証言しているため、犯行の機会は少なくなります。

結論:

これらの状況から、スミス氏が庭でお茶を飲んでいる間に絵画を運び出し、書斎に隠した、あるいは他の場所に運び出した可能性が最も高いと考えられます。その後、部屋に戻り、ドアを内側から施錠することで、密室を作り上げたと考えられます。