2025-06-04 02:43 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵。ある日、一国の王様から緊急の依頼が舞い込みました。「王室に代々伝わる大切な王冠が盗まれた!」
王様の話によると、王冠は厳重な警備の王宮内にある、鍵のかかった宝物庫に保管されていたはずでした。しかし、今朝になって王冠が消えていることに気づいたのです。
王宮には、王様、王妃、王子、王女、執事、メイド、庭師、料理人の8人が住んでいます。全員にアリバイを確認したところ、以下の証言が得られました。
- 王様:「昨夜は疲れて早く寝た。誰とも会っていない。」
- 王妃:「昨夜は王子と一緒に音楽鑑賞をしていた。夜食にクッキーを焼いたわ。」
- 王子:「母上と一緒に音楽を聴いていました。クッキー美味しかったです!」
- 王女:「私は本を読んでいた。夜中に喉が渇いて台所に行ったけど、誰もいなかった。」
- 執事:「昨夜は自分の部屋で過ごしていました。夜中に一度、王女様が台所に行くのを見かけた。」
- メイド:「私は夜通し、王妃様の部屋の掃除をしていました。」
- 庭師:「昨夜は、庭のバラの手入れをしていた。誰も見ていないけどね。」
- 料理人:「昨夜は明日の晩餐会の準備で、夜遅くまで台所にいた。」
さらに、宝物庫の調査の結果、以下のことが判明しました。
- 宝物庫の鍵は王様だけが持っている。
- 宝物庫には窓がなく、出入り口は一つしかない。
- 宝物庫のドアにはピッキングの跡は見られない。
- 王妃が焼いたクッキーには、強力な睡眠薬が混入されていた。しかし、王妃と王子は全く眠くならなかったと証言している。
問題
以上の情報から、王冠を盗んだ犯人と、犯行の手口を推理してください。
解答
犯人:王妃
犯行の手口:
- 王妃は、自分が焼いたクッキーに睡眠薬を混入させました。しかし、自分と王子には事前に睡眠薬に対する抵抗力を持たせていた(例えば、少量ずつ摂取していた)ため、眠くなることはありませんでした。
- メイドは夜通し王妃の部屋を掃除していたので、王妃が部屋を出ることは困難です。
- 王妃は、音楽鑑賞後に王子が眠ったのを確認し、王様の部屋へ行きました。
- 王様はクッキーを食べて眠ってしまい、王妃は王様から宝物庫の鍵を盗み出しました。
- 王妃は宝物庫から王冠を盗み、鍵を王様の部屋に戻しました。
- 最後に、王妃はクッキーを食べなかった他の人物の疑いをそらすため、王女が夜中に台所へ行ったという情報を執事に証言させました。
論理的根拠:
- 睡眠薬の存在: 王妃が焼いたクッキーに睡眠薬が混入されていたことが、計画的な犯行を示唆しています。
- 鍵の入手: 王様だけが鍵を持っているため、王様を眠らせて鍵を奪う必要がありました。
- アリバイの矛盾: 王妃と王子は睡眠薬入りのクッキーを食べても眠くならなかったという証言は不自然です。
- メイドの証言: メイドが王妃の部屋を掃除していたので、王妃のアリバイを証言できます。
以上の点から、王妃が王冠を盗んだ犯人であると結論づけられます。