2025-06-02 00:59 の謎
毎日謎解き:消えた宝石の謎
物語
名探偵であるあなたは、ある日、大富豪のミスター・スミスから依頼を受けました。
「助けてくれ! 我が家に代々伝わる宝石『星の涙』が盗まれたんだ!」
スミス邸に到着すると、メイドのマリーが出迎えてくれました。
「旦那様は書斎で待っています。宝石は昨夜まで確かに金庫の中にあったそうです。」
書斎に入ると、スミス氏は憔悴しきった様子で座っていました。
「昨夜、私はいつものように22時に就寝しました。今朝、宝石を確認しようとしたら、金庫が開けられ、中身が空っぽになっていたのです。」
あなたは早速、現場となった金庫を調べました。金庫はダイヤル式で、暗証番号を入力しないと開きません。しかし、金庫の周りには無理やりこじ開けたような跡は見当たりませんでした。
スミス邸には、スミス氏、メイドのマリー、庭師のジョンという3人が住んでいます。あなたは3人から話を聞くことにしました。
- スミス氏: 「私は昨夜22時に就寝し、今朝7時に起きました。それまで書斎には誰も入れていません。」
- マリー: 「私は昨夜23時に就寝し、今朝6時に起きました。昨夜は夕食の後、食器を洗い、その後は自分の部屋で過ごしました。」
- ジョン: 「私は昨夜21時に就寝し、今朝5時に起きました。昨夜は庭の手入れを終え、早めに寝ました。」
さらに、あなたは以下の情報を入手しました。
- 金庫の暗証番号は、スミス氏しか知らない。
- マリーは鍵を持っていない。
- ジョンは庭仕事で使う道具を保管するために、裏口の鍵を持っている。
- スミス邸には防犯カメラは設置されていない。
- 金庫は書斎の中にあり、窓は閉まっていました。
問題
上記の証言と状況証拠から、『星の涙』を盗んだ犯人を推理してください。また、どのようにして盗んだのか、その手口を説明してください。
解答
犯人:庭師のジョン
手口:
- ジョンは裏口の鍵を持っているため、誰にも気づかれずに屋敷に侵入することが可能です。
- ジョンは21時に就寝したと証言していますが、これは嘘です。実際には、スミス氏が就寝する22時以降に、裏口から侵入し、書斎に忍び込みました。
- ジョンはスミス氏の書斎に入り、金庫をこじ開ける代わりに、スミス氏が寝ている間に暗証番号を盗み見ました。
- ジョンは暗証番号を使って金庫を開け、『星の涙』を盗み出しました。
- ジョンは、盗んだ後、誰にも気づかれずに裏口から屋敷を後にし、あたかも21時から就寝していたかのように装いました。
推理の根拠:
- 侵入の容易さ: ジョンは裏口の鍵を持っているため、最も容易に屋敷に侵入できます。
- 時間の矛盾: ジョンは21時に就寝したと証言していますが、これはアリバイ作りの可能性があります。スミス氏が就寝する時間帯に犯行を行うためには、ジョンが嘘をついている必要があります。
- 暗証番号の入手方法: 金庫はダイヤル式で、暗証番号を知らないと開けられません。スミス氏しか暗証番号を知らないため、ジョンはスミス氏が寝ている間に暗証番号を盗み見たと考えられます。
- マリーのアリバイ: マリーは夕食後、自分の部屋で過ごしていたと証言しており、鍵も持っていないため、犯行は困難です。
- スミス氏のアリバイ: スミス氏は22時に就寝し、朝まで書斎には誰も入れていないと証言しており、犯行は困難です。
以上の理由から、庭師のジョンが『星の涙』を盗んだ犯人であると結論付けられます。