2025-06-01 19:08 の謎
謎解き問題:消えた絵の行方
物語
美術館の館長室に、けたたましいアラームが鳴り響いた。展示されていたばかりの、ゴッホの幻の自画像「夜明けのひまわり」が、忽然と姿を消してしまったのだ。
現場に残されたのは、奇妙なメッセージが書かれたカード。
「絵は、言葉に姿を変えた。 最初の住人は嘘をつき、最後の住人は真実を語る。 光と影の交わる場所で、真実を探せ。」
館内には、以下の4つの展示室がある。
- 印象派の部屋:モネ、ルノワールなどの明るい色彩の絵画が並ぶ。監視員は「この部屋に犯人は来ていない」と証言。
- シュールレアリスムの部屋:ダリ、マグリットなどの奇妙な絵画が並ぶ。監視員は「犯人はこの部屋に来た」と証言。
- 日本の絵画の部屋:葛飾北斎、歌川広重などの浮世絵が並ぶ。監視員は「犯人は印象派の部屋には行っていない」と証言。
- 現代アートの部屋:ピカソ、ウォーホルなどの前衛的な絵画が並ぶ。監視員は「シュールレアリスムの部屋に犯人はいない」と証言。
犯人は絵を隠すために、これらの部屋のいずれかに立ち寄ったと考えられる。 ただし、監視員のうち一人は嘘をついている。
消えた「夜明けのひまわり」は、一体どこに隠されているのだろうか?
問題
上記の情報を整理し、「夜明けのひまわり」が隠されている部屋を特定してください。
解答
まず、各監視員の証言を整理します。
- 印象派の部屋の監視員: 「この部屋に犯人は来ていない」
- シュールレアリスムの部屋の監視員: 「犯人はこの部屋に来た」
- 日本の絵画の部屋の監視員: 「犯人は印象派の部屋には行っていない」
- 現代アートの部屋の監視員: 「シュールレアリスムの部屋に犯人はいない」
ここで、監視員のうち一人が嘘をついているという条件を考慮します。 もし、印象派の部屋の監視員が嘘をついていると仮定すると、
- 「犯人は印象派の部屋に来ていない」が嘘になるので、「犯人は印象派の部屋に来ている」となる。
- 次に、日本の絵画の部屋の監視員の証言「犯人は印象派の部屋には行っていない」も嘘となる。 この時点で2人の監視員が嘘をついていることになり条件に反する。 従って印象派の部屋の監視員は正直者。
次に、シュールレアリスムの部屋の監視員が嘘をついていると仮定すると、
- 「犯人はこの部屋に来た」が嘘になるので、「犯人はこの部屋に来ていない」となる。
- 現代アートの部屋の監視員の証言「シュールレアリスムの部屋に犯人はいない」は真実となる。 この時点で矛盾は無い。 他の監視員の証言と照らし合わせても矛盾は発生しないので、シュールレアリスムの部屋の監視員が嘘をついていると断定できる。
したがって、「犯人はシュールレアリスムの部屋には行っていない」ということが確定する。 次に、犯人が立ち寄った可能性がある部屋は、印象派の部屋、日本の絵画の部屋、現代アートの部屋となる。
次に、カードのメッセージ「光と影の交わる場所で、真実を探せ」を考慮する。
- 印象派の部屋は明るい色彩の絵画が多いので光が強い。
- 日本の絵画の部屋は浮世絵が中心なので光と影が描かれている。
- 現代アートの部屋は前衛的な絵画が多いので光と影が描かれている場合もある。
以上の情報を踏まえると、最も可能性が高いのは現代アートの部屋です。 現代アートの部屋は、光と影をテーマにした作品も多く、前衛的な表現の中に真実が隠されているというメッセージとも合致します。
結論: 「夜明けのひまわり」は、現代アートの部屋に隠されている。