2025-06-01 13:20 の謎
毎日謎解き:消えた宝石の行方
あなたは名探偵。ある日、大富豪のミスター・スミスから緊急の依頼が入りました。
「大変だ!わが家に代々伝わる『太陽の涙』という宝石が盗まれた!」
あなたは早速スミス邸に駆けつけ、状況を調べました。
状況
- 宝石は書斎の金庫に保管されていた。
- 金庫は鍵と暗証番号でロックされており、こじ開けられた形跡はない。
- スミス邸には、スミス氏、メイドのメアリー、執事のジョン、庭師のピーターの4人が住んでいる。
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事件当日、4人のアリバイは以下の通り。
- スミス氏:午前中はゴルフ、午後は仕事で外出。夕食時に帰宅。
- メアリー:朝から晩まで屋敷の掃除。
- ジョン:午前中は市場へ買い出し、午後は書斎で帳簿整理。
- ピーター:一日中庭の手入れ。
手がかり
- 金庫の暗証番号は、スミス氏の飼っている犬の名前の文字数だった。犬の名前は「ラッキー」。
- ジョンは、視力が悪く普段は眼鏡をかけているが、事件当日は眼鏡をかけていなかったと証言している。
- メアリーは、事件当日、普段使わない香水をつけていた。
- ピーターは、事件当日、庭仕事で使うはずの剪定ばさみを一度も使わなかった。
- 金庫の鍵はスミス氏が常に持ち歩いている。
問題
上記の状況と手がかりから、宝石を盗んだ犯人と、犯行の手口を推理してください。
解答
犯人:ジョン
犯行の手口:
- 暗証番号の入手: スミス氏の犬の名前が「ラッキー」であることを知っていれば、暗証番号が「6」であることは容易に推測できる。
- 鍵の入手: ジョンは執事として、スミス氏の私物を扱う機会が多く、鍵を盗むチャンスはいくらでもあったと考えられる。
- 犯行実行: 午後、スミス氏が仕事で外出している間に、ジョンは書斎で帳簿整理をしていた。この時に鍵を使って金庫を開け、宝石を盗んだ。
- アリバイ工作: ジョンは視力が悪いにもかかわらず、事件当日は眼鏡をかけていなかった。これは、金庫を開ける際に指紋が付着するのを防ぐため、手袋をしていたと考えられる。眼鏡をかけないことで、手袋をしていることを悟られないようにした。
消去法:
- スミス氏:鍵を常に持ち歩いており、自分が金庫を開ける必要がない。
- メアリー:掃除で忙しく、金庫を開けるための知識や動機がない。また、普段使わない香水をつけていたのは、別の誰かの匂いを誤魔化すため、つまり共犯者がいることを示唆している可能性もあるが、この問題では単独犯という前提で考える。
- ピーター:庭師であり、金庫に近づく理由がない。また、剪定ばさみを使わなかったのは不自然だが、宝石窃盗との直接的な関連性はない。
論理的な整合性:
- ジョンは執事としてスミス邸の情報を熟知しており、暗証番号や鍵の入手が容易であった。
- 視力が悪いにもかかわらず眼鏡をかけなかった点は、手袋を着用した可能性を示唆し、指紋による証拠隠滅を図ったと考えられる。
- 他の容疑者には、同様の機会や動機が見当たらない。
これらの要素から、ジョンが最も有力な容疑者であると結論付けられる。