2025-05-30 19:09 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠
物語
ある国の王室で、代々受け継がれてきた大切な王冠が盗まれてしまいました。王冠は厳重な警備の宝物庫に保管されており、最後に王冠を見たのは昨夜、警備を担当した3人の警備兵でした。
警備兵はそれぞれアリ、ボブ、キャシーと名乗ります。彼らは事件について証言しました。
- アリ:「昨夜、私は一度も宝物庫から離れていません。ボブが宝物庫に入っていくのを見ました。キャシーは途中で飲み物を取りに出て行きました。」
- ボブ:「アリが嘘をついています。私は一晩中、自分の持ち場を離れていません。キャシーも宝物庫には来ていません。」
- キャシー:「私は途中で飲み物を取りに休憩しましたが、それ以外は持ち場にいました。ボブは宝物庫から出てくるのを見ました。」
しかし、王室の調査の結果、3人のうち1人は嘘をついており、残りの2人は真実を述べていることが判明しました。
問題
王冠を盗んだのは誰でしょうか?
解答
犯人はボブです。
論理的思考
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仮定:アリが嘘をついている場合
- アリの証言が全て嘘だとすると、「アリは宝物庫から離れていた」「ボブは宝物庫に入っていない」「キャシーは飲み物を取りに出ていない」となります。
- この場合、ボブの証言は「アリは嘘をついている」という部分が真実なので一部矛盾しますが、キャシーの証言は全て真実となるため、条件(1人が嘘つき、2人が正直)に合致しません。
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仮定:ボブが嘘をついている場合
- ボブの証言が全て嘘だとすると、「アリは嘘をついていない」「ボブは持ち場を離れた」「キャシーは宝物庫に来た」となります。
- この場合、アリの証言とキャシーの証言は矛盾なく整合性が取れ、条件(1人が嘘つき、2人が正直)に合致します。
- ボブが持ち場を離れて宝物庫に侵入し、キャシーが宝物庫から出てくるボブを目撃したと考えるのが自然です。
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仮定:キャシーが嘘をついている場合
- キャシーの証言が全て嘘だとすると、「キャシーは飲み物を取りに行っていない」「ボブは宝物庫から出てきていない」となります。
- この場合、アリの証言は「キャシーは途中で飲み物を取りに出て行った」という部分が矛盾し、ボブの証言も「キャシーは宝物庫には来ていない」という部分で矛盾します。そのため、条件(1人が嘘つき、2人が正直)に合致しません。
上記の論理的考察から、ボブが嘘をついており、彼が王冠を盗んだ可能性が最も高いと結論付けられます。