2025-05-30 17:10 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の行方
物語
古の王国、アルカディア。その象徴たる「太陽の王冠」が、厳重な警備を誇る王宮から忽然と姿を消した。王宮には、以下の関係者たちがいた。
- レオナルド王:アルカディア王国の現国王。威厳があり、国民からの信頼も厚い。
- エメラルド王女:レオナルド王の娘。聡明で、美術品に造詣が深い。
- オリバー騎士団長:王宮警備の責任者。忠誠心が高く、武術にも長けている。
- イザベラ侍女長:王女に仕える侍女長。王宮の隅々まで知り尽くしている。
- セバスチャン宮廷道化師:王を楽しませる道化師。一見軽薄だが、観察眼が鋭い。
事件発生時、関係者たちはそれぞれ以下のように証言している。
- レオナルド王:「執務室で書類に目を通していた。王冠が盗まれた時間帯は、間違いなく執務室にいた。」
- エメラルド王女:「自室で絵を描いていた。イザベラ侍女長が何度か様子を見に来た。」
- オリバー騎士団長:「王宮全体の警備を指揮していた。不審な人物は見かけなかった。」
- イザベラ侍女長:「王女様の様子を見に行った。王女様はずっと絵を描いていらっしゃった。」
- セバスチャン宮廷道化師:「庭でジャグリングの練習をしていた。オリバー騎士団長が忙しそうに駆け回っていたのを見た。」
しかし、捜査の結果、以下の事実が判明した。
- 王冠が盗まれたのは、エメラルド王女が自室にいた時間帯である。
- 王宮の出入り口は全て厳重に警備されており、外部からの侵入は不可能である。
- 王冠は非常に重く、一人で持ち運ぶのは困難である。
- レオナルド王は老眼が進んでおり、近くのものしかはっきり見えない。
- イザベラ侍女長は、セバスチャン宮廷道化師に恋心を抱いている。
問題
上記の証言と事実から、太陽の王冠を盗んだ犯人と、その犯行の手口を推理してください。
解答
犯人:イザベラ侍女長
犯行の手口:
- イザベラ侍女長は、エメラルド王女の自室を何度か訪れる際に、王冠の保管場所である王宮の奥へと通じる抜け道を確認していた。
- 王女が絵を描いている時間帯に、王女の自室から抜け出し、抜け道を通って王冠の保管場所へ向かった。
- イザベラ侍女長はセバスチャンに恋心を抱いており、王冠を持ち出す手伝いをセバスチャンに頼んだ。
- 盗んだ王冠をセバスチャンに運ばせ、自身は王女の部屋に戻り、アリバイを作った。
- セバスチャンは王冠を王宮の外へ運び出す際、オリバー騎士団長に見つからないよう、庭でジャグリングの練習をしているフリをしながら、騎士団長の目を欺いた。
理由:
- 外部からの侵入が不可能であるため、犯人は王宮内部の人物である。
- レオナルド王は老眼のため、王冠を盗むのは難しい。
- エメラルド王女は自室で絵を描いており、犯行は不可能である。
- オリバー騎士団長は警備を指揮しており、自ら王冠を盗むのは不自然である。また、庭を忙しそうに駆け回っていたというセバスチャンの証言は、彼が犯行に協力していたことを示唆している。
- 王冠は重く、一人で持ち運ぶのは困難である。イザベラ侍女長はセバスチャンに恋心を抱いているため、彼に運搬を依頼したと考えられる。
- イザベラ侍女長は王女の部屋に出入りしていたため、王女の部屋から王冠保管場所への抜け道を知っていた可能性が高い。
- イザベラ侍女長は王女の部屋へ様子を見に行ったと証言しているが、実際には王冠を盗むために部屋を抜け出していたと考えられる。
これらの要素を総合的に考えると、イザベラ侍女長がセバスチャン宮廷道化師と共謀して王冠を盗んだ可能性が最も高い。