2025-05-30 11:09 の謎
毎日謎解き:消えた宝石の行方
物語
あなたは名探偵。ある日、大富豪のミスター・スミスから緊急の依頼が舞い込んできた。
「大変だ! 我が家に代々伝わる秘宝『スミスの涙』が盗まれた!」
あなたは早速、スミス邸に急行。現場は厳重な警備が敷かれていたはずの書斎だ。
書斎には、ミスター・スミス、メイドのマリア、執事のジョン、そして庭師のピーターの4人が集まっていた。それぞれ話を聞くと、以下の証言が得られた。
- ミスター・スミス: 「私は夕食後、書斎で本を読んでいた。22時頃、少し疲れたので寝室に戻ったんだ。宝石箱はいつも通り鍵がかかっていたはずだ。」
- メイドのマリア: 「私は21時から22時まで、食堂の片付けをしていました。書斎には近づいていません。」
- 執事のジョン: 「私は20時から23時まで、玄関ホールで来客の対応をしていました。書斎には誰も出入りしていません。」
- 庭師のピーター: 「私は19時から22時まで、庭の手入れをしていました。雨が降ってきたので、22時過ぎには家に帰りました。」
しかし、あなたは彼らの証言をよく聞くと、ある矛盾に気づいた。
さらに、現場の状況から以下のことがわかっている。
- 宝石箱は確かに鍵がかかっていたが、ピッキングされた形跡はない。
- 書斎の窓はすべて内側から鍵がかかっていた。
- 書斎に通じるドアは一つしかない。
- 宝石が盗まれたのは、22時から23時の間である。
- スミス邸には、スミス、マリア、ジョン、ピーターの4人しかいない。
問題
上記の証言と状況から、宝石を盗んだ犯人は誰でしょうか? そして、どのようにして宝石を盗んだのでしょうか?
解答
犯人:庭師のピーター
方法:
- アリバイの嘘: ピーターは「22時過ぎに家に帰った」と言っていますが、これが嘘です。
- 雨を利用: ピーターは雨が降ってきたことを証言しています。雨の中、庭師が庭の手入れをするのは不自然です。彼は雨を理由に、22時前に一旦屋内に避難していた可能性があります。
- 合鍵の存在: 宝石箱はピッキングされた形跡がないため、犯人は合鍵を持っていたと考えられます。庭師のピーターは、普段から家の周りを手入れしており、宝石箱の鍵の複製を作る機会があったと考えられます。
- スミスの行動: ミスター・スミスが22時頃に寝室へ移動したのを確認後、ピーターは書斎に侵入し、合鍵を使って宝石を盗み出しました。
- 時間差工作: ピーターは22時以降も庭にいたように装い、22時過ぎに「帰宅」することで、犯行時刻にアリバイを作ろうとしました。
矛盾点:
執事のジョンは「20時から23時まで、玄関ホールで来客の対応をしていました。書斎には誰も出入りしていません。」と証言していますが、もしピーターが22時以降も庭にいたのであれば、22時過ぎに「帰宅」する際に玄関を通るため、ジョンが気づくはずです。ジョンが気づいていないという事は、ピーターが22時前に屋内に避難し、庭から直接書斎へ向かったと考えられます。
結論:
ピーターは雨の中庭の手入れをしていたことを利用してアリバイを作り、事前に用意した合鍵を使って宝石を盗み出したと考えられます。