2025-05-29 07:11 の謎
謎解き問題:消えた絵画と3つの証言
あなたは腕利きの探偵。ある美術館から、有名な絵画「月夜のセレナーデ」が盗まれる事件が発生しました。警察の捜査は難航しており、館長からの依頼で、あなたが事件の真相を解き明かすことになりました。
事件発生時、美術館には3人の人物がいました。
- Aさん: 絵画の警備員。絵画の前に立哨していた。「盗まれた時、私はトイレに行きたくて少しだけ持ち場を離れたんです。戻ってきたら絵が無くなっていました。」と証言。トイレの場所は絵画から少し離れた場所にある。
- Bさん: 清掃員。美術館の廊下を掃除していた。「事件発生時、私は裏口の近くで掃除をしていました。誰も裏口から出入りするのを見ていません。」と証言。裏口は普段は施錠されている。
- Cさん: 学芸員。自分のオフィスで資料を整理していた。「私は事件発生時、ずっと自分のオフィスにいました。誰とも会っていません。」と証言。オフィスは美術館の奥にあり、窓は無い。
美術館の監視カメラは故障しており、当時の映像は残っていません。しかし、現場検証の結果、以下の事実が判明しました。
- 絵画は額縁ごと、壁から綺麗に外されていた。
- 犯人は絵画を持ち出す際、裏口以外の出入り口を使用した可能性が高い。
- 美術館の裏口の鍵は、通常、館長室で保管されている。
- 事件当日、館長は終日不在だった。
これらの証言と事実から、犯人とその犯行の手口を推理してください。
解答
犯人:Aさん(警備員)
犯行の手口:
Aさんは警備員という立場を利用し、絵画を盗み出す機会をうかがっていました。
- アリバイ工作: トイレに行くという口実で、わざと持ち場を離れました。これにより、絵画が盗まれた時間帯にアリバイがない状態を作り出しました。
- 絵画の窃盗: 持ち場を離れている間に、絵画を額縁ごと壁から外しました。警備員であるため、絵画の取り扱いにも慣れており、音を立てずに綺麗に外すことができました。
- 裏口からの脱出否定: 清掃員のBさんが裏口付近にいたため、絵画を裏口から運び出すことは困難でした。
- 別の出入り口からの脱出: 絵画を別の出入り口から運び出しました。Bさんの証言から、犯人は裏口以外の出入り口を使用した可能性が高いことがわかります。
矛盾点と論理:
- Aさんの証言は、一見するとアリバイのように見えますが、逆に犯行を可能にするための行動でした。
- Bさんの証言は、裏口からの犯人の逃走を否定しており、犯人が別の出入り口を使用したことを示唆しています。
- Cさんの証言は、事件への関与を示すものではありません。
補足:
Aさんは警備員という立場上、美術館の構造や警備体制を熟知していました。また、絵画の価値も理解していたと考えられます。動機は金銭目的などが考えられます。