2025-05-29 06:16 の謎
謎解き問題:消えた王冠と4つの証言
物語
古の王国、アストリア。長きに渡り王家を象徴してきた「太陽の王冠」が、厳重に警備された王宮の宝物庫から忽然と姿を消した。
王宮騎士団長であるあなたは、王から直々に王冠の捜索と犯人の特定を命じられた。
宝物庫に出入りできたのは、以下の4人の人物。
- 宰相:国の政治を取り仕切る、知識豊富な老人。
- 王女:聡明で美しい、次期王位継承者。
- 庭師:王宮の庭園を管理する、腕利きの職人。
- 道化師:人々を楽しませる、お調子者のエンターテイナー。
あなたは4人から事情聴取を行った。それぞれの証言は以下の通り。
- 宰相:「王女様が最後に王冠を見たとおっしゃっていました。私はその時、重要な書類の確認をしており、宝物庫には近づいていません。」
- 王女:「私が最後に見たのは確かですが、その後は宰相が王冠を確認したはずです。庭師は最近、王宮の警備体制に不満を持っていたようです。」
- 庭師:「私は王女様が最後に王冠を見た後、宝物庫の近くで作業をしていました。しかし、中には入っていません。道化師はいつも宝物庫に忍び込んでは、何かいたずらをしていたと聞きます。」
- 道化師:「私はただ、皆を笑わせたいだけなんです!王冠には興味ありません。それに、宰相はいつも嘘をついていると皆が言っていますよ。」
手がかり
- 犯人はただ一人。
- 犯人以外の3人は真実を語っている。
- 犯人は嘘をついている。
問題
太陽の王冠を盗んだのは誰か?
解答
犯人は宰相である。
論理的思考
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仮説を立てる: まず、4人のうち誰が犯人であるかを仮定し、その仮定が他の証言と矛盾しないか確認する。
-
仮説の検証:
- 宰相が犯人である場合:
- 宰相の証言は嘘になる。
- 王女、庭師、道化師の証言は真実となる。
- これは、手がかりの条件(犯人以外は真実を語る)と一致する。
- 王女が犯人である場合:
- 王女の証言は嘘になる。
- 宰相、庭師、道化師の証言は真実となる。
- この場合、宰相の証言(王女が最後に見た)と王女の証言(宰相が確認した)が両立しないため、矛盾が生じる。
- 庭師が犯人である場合:
- 庭師の証言は嘘になる。
- 宰相、王女、道化師の証言は真実となる。
- この場合、王女の証言(庭師は警備体制に不満)と庭師の証言(宝物庫に入っていない)が両立しないため、矛盾が生じる。
- 道化師が犯人である場合:
- 道化師の証言は嘘になる。
- 宰相、王女、庭師の証言は真実となる。
- この場合、宰相の証言(道化師は嘘つき)と道化師の証言(宰相は嘘つき)が両立しないため、矛盾が生じる。
- 宰相が犯人である場合:
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結論:
- 宰相が犯人である場合のみ、すべての条件を満たすため、犯人は宰相である。