2025-05-28 11:10 の謎
謎解き問題:消えた王冠の謎
物語:
あなたは、名探偵シャーロック・ホニャームズの助手として、とある王室から依頼を受けました。王室に代々伝わる大切な王冠が、厳重に警備された王宮の一室から忽然と姿を消してしまったのです。
部屋には、窓はありますが、内側から鍵がかかっており、侵入者の痕跡はありません。ドアも施錠されており、鍵は国王が常に持ち歩いています。部屋の中にいたのは、国王、王妃、王子、そして執事の4人だけでした。
あなたは、4人から話を聞き、以下の証言を得ました。
- 国王: 「私は、王冠が置かれていた台座の前に立って、王冠を眺めていた。その後、気分が悪くなり、部屋の隅の椅子に座って休んでいたんだ。」
- 王妃: 「私は、部屋の窓際で刺繍をしていたわ。国王が椅子に座った後、少しの間、誰も何も言わなかったので、私も自分の作業に没頭していたの。」
- 王子: 「僕は、部屋の中で本を読んでいました。王冠には興味がなかったので、ほとんど見ていません。」
- 執事: 「私は、国王と王妃にお茶を出す準備をしていました。王冠が置かれていた台座には近づいていません。」
部屋を調べた結果、以下のことがわかりました。
- 部屋には、国王が座った椅子、王妃が刺繍をしていた窓際の椅子、王子が読んでいた本、そしてお茶の準備に使われたと思われるティーセットがありました。
- 部屋の隅には、換気口があり、その格子は取り外せるようになっていました。しかし、換気口の中は狭く、大人一人が通るには明らかに小さすぎます。
- 部屋には、王冠を保管していた台座がありましたが、王冠があったはずの場所は空っぽでした。
- 部屋の床には、微量の砂が落ちていました。
- 王子の本は、王宮の書庫にある歴史書でした。
問題:
上記の証言と状況証拠から、王冠を盗んだのは誰でしょうか?また、どのようにして王冠を盗み出したのでしょうか?
解答
犯人: 王子
トリック:
- 砂の存在: 王子の本が王宮の書庫にある歴史書だったことから、王子は書庫へ行ったことがわかります。書庫は王宮の外にある場合もあり、その際に靴に砂が付着した可能性があります。この砂が部屋に落ちていたことから、王子が犯人である可能性が高まります。
- 換気口の利用: 王子は、歴史書の中から王冠の大きさに似た本を選び、その本をくり抜いて王冠を隠しました。そして、換気口の格子を外し、王冠を隠した本を換気口を通して運び出しました。換気口が狭いので、本だけを運び出すことが可能です。
- アリバイ: 王子は本を読んでいたと証言していますが、王冠に興味がないと言っている点が不自然です。これは、王冠を盗むためのアリバイ作りの可能性があります。
- 王冠の隠し場所: 換気口を通して運び出された王冠は、事前に手配していた共犯者によって回収され、隠されたと考えられます。
論理的考察:
- 国王は気分が悪くなっていたため、王冠を盗むのは難しい。
- 王妃は刺繍に没頭していたため、王冠を盗む時間的余裕がない。
- 執事は、お茶の準備をしていたため、王冠を盗む機会が少ない。
以上のことから、王子が最も王冠を盗む動機、機会、そして手段を持っていたと考えられます。