2025-05-27 21:10 の謎
謎解き問題:消えた宝石と五つの証言
物語:
ある晩、有名な宝石商であるミスター・ゴールドの邸宅から、秘蔵の宝石「希望の星」が盗まれました。邸宅には、事件当時、ミスター・ゴールド、メイドのマリー、庭師のジョン、料理人のアン、そして訪問客のミセス・スミスがいました。警察は五人から事情聴取を行いましたが、全員の証言が食い違っています。
証言:
- ミスター・ゴールド: 「私は書斎で書類を整理していた。盗難に気づいたのは、マリーが悲鳴を上げた後だ。」
- マリー: 「私はキッチンで食器を片付けていた。突然、庭の方から物音が聞こえたので見に行くと、ジョンが窓から宝石箱を持ち出すのを見た。」
- ジョン: 「私は庭でバラの手入れをしていた。アンが裏口から出てきて、何かを隠しているのを見た。」
- アン: 「私はキッチンで夕食の準備をしていた。ミセス・スミスが書斎から出てくるのを見た。」
- ミセス・スミス: 「私はミスター・ゴールドと書斎でお茶を飲んでいた。マリーが悲鳴を上げたので、何事かと様子を見に行った。」
手がかり:
- 犯人は一人である。
- 犯人は嘘をついている。
- 犯人以外は真実を語っている。
- 全員が事件当時の行動を正確に述べている。
問題:
宝石「希望の星」を盗んだ犯人は誰でしょうか?
解答
まず、各証言の矛盾点を洗い出します。
- マリーとジョンは互いに相手が犯人だと示唆しています。
- ミセス・スミスは、マリーの悲鳴を聞いて書斎から出たと証言していますが、ミスター・ゴールドはマリーの悲鳴を聞いて盗難に気付いたと証言しています。
もし、マリーが犯人なら、彼女の証言は嘘であり、ジョンが宝石を持ち出すのを見ていません。つまり、ジョンの証言は真実となります。しかし、犯人は一人なので、これは矛盾します。同様に、ジョンが犯人だと仮定すると、マリーの証言が真実となり矛盾が生じます。
次に、ミセス・スミスが犯人だと仮定します。彼女の証言が嘘だとすると、ミスター・ゴールドとお茶を飲んでいません。ミスター・ゴールドの証言は真実なので、彼は書斎で書類を整理していました。また、アンの証言も真実なので、アンはミセス・スミスが書斎から出てくるのを見ました。これは矛盾なく成り立ちます。
したがって、犯人はミセス・スミスです。