2025-05-27 15:12 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠と三人の容疑者
問題
古の王国、エルドリア。その宝物庫に眠るはずの「太陽王の王冠」が、ある朝突然消えてしまった。王冠は純金製で、中央には太陽の形を模した巨大なルビーが埋め込まれている。
事件当日、宝物庫に出入りしたのは以下の三人。
- アリア: 王国の歴史に詳しい学者。王冠の調査のために宝物庫を訪れた。
- ベリル: 王宮に仕える腕利きの職人。宝物庫の修理を依頼されていた。
- カイル: 王国軍の兵士。宝物庫の警備を担当していた。
三人の証言は以下の通り。
- アリア: 「私が宝物庫に着いた時、ベリルがすでに中にいました。王冠を少しの間見せてもらい、記録を取ってから宝物庫を出ました。」
- ベリル: 「私が宝物庫に着いた時、すでにカイルが警備をしていました。修理に必要な道具を取りに一度宝物庫を出て、また戻りました。アリアさんが来た時は、少し挨拶を交わしただけです。」
- カイル: 「私が宝物庫に着任した時、誰もいませんでした。ベリルさんが修理道具を取りに戻ってきた時と、アリアさんが来た時は確かに見ました。しかし、それ以外に誰も宝物庫には入っていません。」
しかし、王宮の監視カメラには、三人の証言と矛盾する点が一つだけ映っていた。それは、ベリルが宝物庫を修理道具を取りに戻った際、手に持っていた道具箱が、行きと帰りで明らかに重さが違っていたことだ。
さらに捜査の結果、以下の事実が判明した。
- 太陽王の王冠は非常に重く、一人で持ち運ぶには困難である。
- ベリルの道具箱には、王冠を隠せるほどのスペースはなかった。
- アリアは視力が悪く、細かい作業は苦手である。
- カイルは過去にギャンブルで多額の借金を抱えていたことがある。
一体、誰が王冠を盗んだのだろうか? そして、どのようにして持ち出したのだろうか?
ヒント
- 証言の矛盾点に注目する。
- それぞれの人物の特性や状況を考慮する。
- 王冠の重さが重要な手がかりとなる。
解答
犯人はカイルである。
理由
- ベリルの道具箱の重さの変化: これは王冠そのものではなく、王冠を隠すための道具を運び入れたことを示唆する。つまり、ベリルは王冠を盗むための準備をした協力者である可能性が高い。
- カイルの証言の矛盾: カイルは「私が宝物庫に着任した時、誰もいませんでした」と証言しているが、ベリルは「私が宝物庫に着いた時、すでにカイルが警備をしていました」と証言している。この矛盾から、カイルが嘘をついていることがわかる。
- 王冠の重さ: 王冠は一人で持ち運ぶには困難である。しかし、ベリルは道具箱に王冠を入れるスペースがない。つまり、カイルが警備中に王冠を運び出すには、ベリルの協力が必要不可欠だった。
- カイルの動機: カイルは過去に借金を抱えており、金銭的な動機がある。
- アリアの視力: アリアは視力が悪く、王冠を盗むための工作をするのは難しい。
犯行の手口
- ベリルは、修理道具を取りに戻る際、王冠を隠すための道具(例えば、布や詰め物など)を道具箱に忍ばせて宝物庫へ運び込んだ。
- カイルは警備中にベリルと共謀し、王冠を盗み出した。
- ベリルが持ち込んだ道具で王冠を隠し、少しずつ運び出すことで、一人では困難な王冠の持ち出しを成功させた。
つまり、カイルが王冠を盗み、ベリルはそれを手助けした共犯者である。