2025-05-25 01:01 の謎
毎日謎解き:失われた王冠の謎
ストーリー
あなたは名探偵。ある日、博物館の館長から緊急の依頼が舞い込みました。「大変です!展示していた王国の王冠が盗まれました!」。現場に急行すると、厳重な警備のはずの展示ケースは開けられ、王冠だけが綺麗に消えています。
現場に残されていたのは、以下の4つの証拠でした。
- 1枚のトランプのカード:スペードの7
- 香水の匂い:ローズの香り
- 床に落ちていたボタン:金色のボタン、紋章入り
- 監視カメラの映像:映像は途中で途切れているが、最後に映っていたのは、博物館の従業員A、B、Cの3人
館長の証言によると、事件当時、博物館にいたのは従業員A、B、Cの3人だけ。彼らの証言は以下の通りです。
- 従業員A: 「私は事件当時、事務室で書類整理をしていました。ローズの香水なんてつけませんし、トランプも持っていません。」
- 従業員B: 「私は展示室の見回りをしていました。金色のボタンの制服を着ていますが、今日に限ってボタンが一つ取れてしまったんです。スペードの7?知りませんね。」
- 従業員C: 「私は休憩室でコーヒーを飲んでいました。香水は普段からローズを使っていますが、犯人ではありません!トランプも触っていません。金色のボタンの制服は持っていません。」
さらに、以下の情報がわかっています。
- 犯人は必ず嘘をついている。
- 3人のうち、犯人は1人だけである。
- 王冠に触れるには、手袋が必要で、指紋は残っていない。
さて、王冠を盗んだ犯人は誰でしょう?
解答
犯人は従業員Bです。
以下、論理的な推理です。
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従業員Aの証言の検討:
- Aが嘘をついていると仮定すると、「事務室で書類整理をしていなかった」、「ローズの香水をつけていた」、「トランプを持っていた」のいずれか、または複数が真実となります。
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従業員Bの証言の検討:
- Bが嘘をついていると仮定すると、「展示室の見回りをしていなかった」、「金色のボタンは取れていない」、「スペードの7を知っている」のいずれか、または複数が真実となります。
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従業員Cの証言の検討:
- Cが嘘をついていると仮定すると、「休憩室でコーヒーを飲んでいなかった」、「香水はローズではない」、「トランプを持っていた」のいずれか、または複数が真実となります。
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矛盾の排除と犯人の特定:
- もしAが犯人だとすると、Aは嘘をついていることになります。Aが嘘をついている可能性はありますが、王冠を盗んだという証拠には繋がりません。
- もしCが犯人だとすると、Cは嘘をついていることになります。Cが嘘をついている可能性はありますが、王冠を盗んだという証拠には繋がりません。
- Bが犯人だと仮定すると、Bは嘘をついていることになります。「展示室の見回りをしていなかった」というのは、犯行を行う時間があったことを意味します。「金色のボタンは取れていない」というのは、落ちていたボタンがBのものであることと矛盾します。「スペードの7を知っている」というのは、現場に残されたトランプのカードと関連します。
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結論:
- 落ちていた金色のボタンはBのものである可能性が高く、スペードの7を知らないという嘘をついていることから、Bが犯人であると結論付けることができます。Bが展示室の見回りをしていない間に犯行に及んだと考えられます。